これも「かに」好きの方々には比較的有名な話ですよね。「たらばがに」は、魚の鱈(たら)がよく捕れる漁場に生息しています。そこから、「たらばがに」と名付けられと言います。昔、まだ「たらばがに」が食用では無かったころ、漁師が海に網を放ち、引き上げるとそこには見慣れぬ「かに」が引っかかっていました。
その漁師はその「かに」をそのまま海に捨てたそうです。現在では蟹の王様して有名な「たらばがに」にもこんな時期があったのです。しかし、人間というものは、食べられるとわかると勢いよく食べだすものですね(笑)
さてと、皆さんの豆知識増強といきましょうか。
■まず英名です。【king crab】キングクラブですね。まさにそのまま「かに」の王様です。
■「たらばがに」はどこに生息しているのでしょう。「たらばがに」は日本に限らず、世界中に生息しています。北海道、日本海、オホーツク海、ベーリング海、etc・・・簡単に言えば、日本、カナダ、ロシア、アラスカなど。ちなみに日本で売られている「たらばがに」はほとんどと言っていいほど、稚内港で水揚げされたものです。稚内は日本海とオホーツク海という二つの漁場に面しているので、非常に漁に適しています。ただ、水揚げの際、メスはいません。資源枯渇を防ぐためにメスの捕獲は禁止されています。ですから、市場に出回っているメスは輸入物だと判断してもいいと思いますよ。
■「たらばがに」の「かにみそ」は食用ではありません。加熱しても固まりませんし、雑菌なども繁殖しやすいため、大抵はボイルするときに先に取り除いてしまいます。
■「たらばがに」はヤドカリです。普通にどこでも「かに」と呼ばれてますが、本来なら「たらばがに」はヤドカリに分類されます。私自身最初は「かに」について何も知らなかったので、「毛がに」は当然わかるとして、「たらばがに」と「ずわいがに」の見分けがつきませんでした。そこで見分け方として、大抵出回っている有名所は、「毛がに」、「ずわいがに」、「たらばがに」です。すでに書きましたが、「毛がに」はわかりやすいです。私的に一番可愛いのが「毛がに」です。問題は「ずわいがに」「たらばがに」でした。どうしても覚えられなかった私は、足8本が「たらばがに」と覚えました。商品の写真を見て足の数を数えれば簡単です!もっともこんなことしなくても普通はわかるのでしょうけど。で、前置きが長くなりましたが、そう!足の数なんですよ!「かに」は足が10本。なので「たらばがに」は厳密にはヤドカリなのです。深くは色々とあるのでしょうが、詳しくは語りません。語れません!
これも有名な話ですね。「たらばがに」に良く似ている「あぶらがに」。皆さんはご存知でしょうか?少し前の話になりますが、大手通販会社が「あぶらがに」を「たらばがに」と詐称して販売していた事件を。「あぶらがに」の仕入れ値は「たらばがに」のそれよりも、3〜4割安いそうです。味も「たらばがに」に劣ります。私自身「あぶらがに」を食べたことはないので何とも言えませんが、「たらばがに」に比べると味がくどい、甘味も劣るそうです。これを高値で販売していたのですから消費者は怒って当然です。これくらい価格差があるということは、バレるまではその大手通販会社はさぞや稼いだのでしょうね。
以前は、大手通販会社だけではなく、市場でもこの傾向が見られました。名前を似せていたのです。「たらばがに」は「本たらば」、「あぶらがに」は「たらば」と。これでは素人はわかるはずもありません。私なら普通に買っていたでしょう。事件後、水産庁が動き、「たらばがに」は「たらばがに」、「あぶらがに」は「あぶらがに」と表示するようになりました。今でも小さい店では「本たらば」「たらば」などとして売られているかもしれませんが。簡単な見分け方法として、甲羅の中央にある突起の数を数えるという方法があります。6つなら「たらばがに」、4つなら「あぶらがに」です。ここで紹介したものは見分けるための一例に過ぎません。他にも見分け方がありますので、興味がある方は各々で調べてくださいね。